【WIP】「反応しない練習」を読んだ
読書したものを紹介。おすすめ度が高いものを読んで欲しい。
原始仏教の教えに基づき、幸せに生きるための考え方のコツを伝えてくれる本。
おすすめ度
☆☆☆☆☆
すごくおすすめ!
ポイント
心とは放っておくと常に何かを求める性質を持っているので、そういうものだと理解し客観視できるように務める。 また、主観による判断をすることは無駄である。主観による判断は全て妄想に過ぎないからである。
ここが良かった
本書によれば、人は皆「求める心」を持っている。例えば、生存欲求、睡眠欲求、食欲、承認欲求などである。これは人である限り仕方のないことであり、欲求から逃れることはできない。この事実を「心は元来『欲求するもの』なんだ」という形で理解することで、これまでは1つ1つの悩みごとに対してなんとか対処しようとしていたところをもう一つメタ的な視点で捉えるという知見を得ることができたのが良かった。 なるほど確かに「心はそういうものなんだ」と一歩引いた目で見ると、なぜだか感情が落ち着く。
また、「自信とは不合理な考え方である」「勝手に判断をしない」といった新たな考え方を知ることができたのも良かった。
求める心を理解する
心は常に何かを求める存在だということを認識すると、それだけで不思議と落ち着きを取り戻すことができる。また、誰かに何かを言われること、誰かに欲されたいと思うことなど、自分の心が生み出している観念は全て妄想であると切り捨てる。妄想には、百害あれど一理無しである。無駄に不快な気分を生み出すだけなので、なるべく妄想しないようにする。
自信は意味が無い
ここで言う自信とは、過去の成功に裏付けられた失敗する気がしないという慢心である。たとえ慢心でなかったとしても、自信を持つことに意味はない。なぜなら、自信があったとしても、次に上手くいくかどうかはわからないからだ。
勝手に判断しない
人に対して勝手に評価を下しても、それは妄想に過ぎない。常に初めて会う人のように接する
とにかく、今を見よう
今、できることを確実にやる以外に不安を取り除く方法はない。今、目の前のことに集中して取り組めなければ、いつまで経っても現状からは抜け出せない。
関連して、「正しい努力は内的動機でしかやり得ない」といったことも書かれていた。心が1つのことに集中、執着している間は、心は快い状態になっている。そのため余計集中、執着しやすくなる。
ここが悪かった
ネガティブな動機づけにより奮起して頑張る、といったことも人生にはあると思うんだけど、これに関しては触れられていなかった。競争について書かれている部分も、「勝ちたいとも負けたいとも思うな」というなんとも微妙な主張になっているように思えた。